明治憲法の真実
本

明治憲法の真実

伊藤哲夫

1,540円(税込)

208ページ 縦サイズ20cm

978-4800910035

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日本国憲法改正への視点を養う

内容紹介

安倍政権のもと、日本国憲法改正へ向けた動きが加速している。
改正手続きに関する条項の他、個別条項についての検討が今後さらに進むことが予想される。
日本国憲法を語る時、その比較対象としてよく挙げられるのが明治憲法(大日本帝国憲法)だろう。
もっとも、その多くは現行憲法が唱える価値観に重きを置き、明治憲法を貶めようとする意図が見え隠れすると、著者の伊藤哲夫氏は指摘する。
果たして、明治憲法は世間でいわれるほど本当にひどい憲法だったのか――。
これが著者の最も訴えたかったというテーマだ。
本書は、近代国家建設の大事業の一環となった明治憲法の制定に至る壮大なドラマを、その歴史的背景を踏まえつつ綴っていく。
その立役者には、直接議論に立ち入ることはなくとも、すべての審議にご参加され、議論の行く先を真摯に見つめ続けられた明治天皇をはじめ、「教育勅語」制定にも大きく貢献した井上毅、岩倉具視、伊藤博文の名が連なる。
特に井上は憲法の根幹となる日本の歴史や伝統に思いを馳せ、『古事記』『日本書記』に遡って学びを深める中で、最も相応しい表現に心血を注ぐ。
その姿勢からは、我が国の歴史や伝統に関する記述を一切欠く現行憲法では見過ごされがちな、憲法問題の本質が見えてくる。
明治維新を成し遂げた先人たちが織り成す迫真のドラマから、日本国憲法改正へ向け、私たちが忘れてはいけない大切な視点を養いたい。

目次


序章 明治憲法最後の日
第一章 五箇条の御誓文から始まった明治憲法
第二章 いかなる憲法をつくるか
第三章 明治憲法成立
最終章 日本国憲法を考える