内容紹介
碩学・安岡正篤師は、敗戦によって焼け野原と化した祖国の惨状を見て、
「いまはもう誰も振り返らなくなり絶えてしまった聖賢の学問を、
いまこそ引き継いで蘇らせ、日本人の真の主体性を確立しなければならない」
と決意した。
それは「迂遠のようであるけれども、一からやっていくしかない」
と自覚することだった、という。
安岡師の決意から66年、本書には安岡師の言葉や書物と出合い、
自らを奮起させ、主体的に生きていく人々のドラマが描かれる。
経営者や政治家、あるいは自然農法実践家から市井の人々まで、
全25編にわたって紡ぎ出される感動のドラマと、
安岡師の著作から紐解かれる名句、名文の数々が惜しげもなく披露されている。
東日本大震災を契機として、安岡師が敗戦の焦土を前に決意したものを
再検証するとともに、いまも人々を惹きつけ続ける安岡師の魅力を
明らかにしようとする意欲作である。
目次
プロローグ 現実生活をリードする東洋の叡智
第1章 安岡正篤 立命への道
第2章 安岡正篤に啓発された人々
第3章 人生の師父安岡正篤
第4章 東洋の叡智と安岡正篤
第5章 安岡正篤の慧(けい)眼
エピローグ