内容紹介
★ 大好評につき増刷しました ★
上に立つ者の必読書として知られる古典の名著『大学』。
古来、「初学徳に入る門」
――徳を身につけようとする人が最初に読むべき本といわれ、
2000年以上にわたり読み継がれてきました。
本書は、2021年にオンライン限定で行われた
「リーダーのための古典活学講座」全6講を書籍化したもの。
『大学』には天地開闢(かいびゃく)以来の人間の経験と知恵がすべて詰め込まれている、
と、繰り返しその書を紐解いてきた著者が説いた、
計12時間にも及ぶ講義が臨場感そのままに収められています。
東洋思想に精通する著者ならではの示唆に富む解説こそ、最大の魅力。
例えば、「徳は本なり、財は末なり」という有名な句は次のように説きます。
「徳こそが大切で、財は大したものではないという解釈は大間違い。
徳も財も両方とも人間生活には必要なものだが、財は徳があって初めて生まれる。
ゆえに、財を成すためにはまず徳から始めなければならない」
同じ人間の集団である国家も、企業も、家庭も、
一人ひとりの人間の心が修まっているかどうかに要点があります。
時代の大きな転換点にあるいま、
社会や組織のリーダーのみならず、古典の名著が示す不変の教えに、
私たち一人ひとりが真摯に学ぶべき時と言えるかもしれません。
目次
第1講 大学の道
第2講 修己とは何か
第3講 維新の精神
第4講 規範を持つ意義
第5講 根本を見据える
第6講 財政・経営の要諦