己を修め人を治める道
本

己を修め人を治める道

伊與田覺

1,980円(税込)

256ページ 縦サイズ20cm

978-4884748203

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人に長たる者の必読書『大学』を紐解く

内容紹介

中国古典「四書五経」の一つである『大学』は、
古来、優れた人物になるための必読書であり、
「大人」になるための心得が説かれている。

本書は、その『大学』について解説した講話録。
安岡正篤師の高弟にして、80余年も古典を学び続けた著者の
言葉によって、古の教えが身近に感じられるようになる。

「『大学』の内容は、自己自身をますます修めていくとともに、
他にも良い影響を及ぼすことができるように
学んでいくことであって、いわゆる『修己治人の学』を
大学というのです」

『致知』は『大学』にある「格物致知」に由来しているので、
読者の皆さまにもぜひ読んでいただきたい1冊。
また、全文掲載された『大学』の読み下し文は、
素読に活用できる。

目次


第一講 人間の本を養う――『大学』を学ぶ意義
 本を読むとは自分の意見を持つこと
 人間学と時務学 
 大学とは「修己治人の学」
 天地を結ぶ「天」というもの
 孔子の生涯 
 人生百歳時代の生き方
 素読のすすめ
第二講 大人の学ーー『大学』三綱領の意味するもの
 孔子の教えをひたすら実践した曾子
 中江藤樹や二宮尊徳を感奮させた『大学』
 明徳を曇らせる我・私
 道徳と経済は一致する
 天から直接学んでいた松下幸之助
第三講 知行合一ーー自己を正すための八条目
 仁とは「二人の間に通じる心」
 「知る」と「行う」は一つ
 心の内は感情となって外に現れる
 実践の段階をしめす八条目
 教育勅語に込められた『大学』の教え
第四講 「親しむ」ことからすべてが生じる
 古典を引用して根拠を示す
 維新と革命
 「親」から「新」が生まれる
 「親しむ」という心情が本になる
 人としてわきまえるべき基準を学ぶ
第五講 「良知」という鏡で心を照らす
 一度会うと忘れられない人
 「慎独」は立派な人間になる基本となる
 人間の四耐
 立派な人を見て我が行いを顧みる
 見えない心を見る良心という鏡
第六講 徳は本なり、財は末なり
 「徳」と「財」の意味するところ
 一隅を照らす
 人の上に立つべき人物の条件
 物を得る大道にある二原則
 利の本は義にある