内容紹介
『活学講座』『洗心講座』に続く「安岡正篤人間学講話」の第3弾。
安岡教学の骨格をなす講義の中から、
今回は王陽明、中江藤樹、熊沢蕃山に加えて、
儒教や禅、さらには『三国志』に至るまで、
人間学の源流ともいえる数々の教えが安岡師によって光をあてられている。
特に今回は、本書のもととなった「先哲講座」の
第一回目(昭和26年)から世話人を務められた、
論語普及会学監の伊與田覺氏による
「先哲講座の回顧」と題する貴重な一文が添えられる。
講座が誕生するまでの知られざるエピソードや、
参学者で会場が溢れかえった第一回目の開催の様子など
興味深い内容となっている。
終戦直後、安岡師に登壇を求めたかつての道心堅固な青年たちの思いが、
いま新たな装いをもって蘇る。
古賢先哲から安岡師、そして現代へと道縁を繋ぐ価値ある一書である。
目次
王陽明の人と学
陰?の勧め
青年哲人文中子
三国志と青年
儒教と禅
藤樹と蕃山先生と今後の学問