内容紹介
世界に禅の神髄を説き、”人類の教師”とも称された
仏教哲学者・鈴木大拙。
本誌2020年8月号では「鈴木大拙に学ぶ人間学」を特集し、
読者の方々から大きな反響をいただきました。
本書は、この10月に迎える大拙の生誕150周年を記念し、刊行されたもの。
その膨大な著作の中から精選された大拙の言葉が、366の語録になりました。
円覚寺派管長・横田南嶺師監修のもと、編纂に当たったのは、
大拙の思想研究一筋に打ち込んできた蓮沼直應氏。
「これまで鈴木大拙の著作を自分なりに読んできたつもりであったが
(中略)多くの素晴らしい言葉を目にしながらも自分がそれを
見落としてきたことに改めて気づかされた」
と、あとがきで述べられている通り、その深淵な思想は
汲めども尽きぬ学びを読み手に与えてくれます。
「一歩一歩歩けば何でもないぞ。
一歩一歩努力すれば、いつの間にか高いところでも上がっている」
「なんでもない仕事、それが最も大切なのです。
何かの目を驚かす、というようなものでなくてよいのです」
など、初めての大拙の教えに触れる方にも親しみやすい名言が
数多く収録されており、大拙の入門書としてもおすすめの1冊です。