文士 小林秀雄
本

文士 小林秀雄

占部 賢志

2,860円(税込)

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内容紹介

鋭い知性と感受性、独自の文体で創造批評を確立し、
昭和の文壇に多大な影響を与えた文芸評論家・小林秀雄。

生誕百二十周年となる今年、
氏の魅力を余すところなく綴った渾身の一冊が刊行されます。

著者は学生時代に小林氏の謦咳に接して
圧倒的なインパクトを受け、
以来五十余年、氏の著書を耽読すると共に、
教壇に立ちながらその学びを深め続けてきた占部賢志氏。

膨大な著作を丹念に読み込み、
歴史、哲学、思想、人生観、学問、日本の神話、
母についてなど、幅広い切り口から
文芸評論家としての氏の精髄を
三百五十頁にわたって語り尽くします。

さらに、本書が初公開となる秘蔵の講話も収録されています。

その一筆一筆が、氏に対する深い憧憬と尊敬の念に溢れ、
「批評の神様」「知の巨人」といった異名の奥に潜む、
小林秀雄の人間的魅力が伝わってきます。

かつてない混迷の時代を迎えたいま、
小林秀雄は、われわれに何を訴えてくるのか。
また、氏が終生貫いたものとは何だったのか――。

半世紀以上の歳月をかけて人生の師への謝念を温め、
結晶化した著者ならではの筆致から
文士・小林秀雄の知られざる実像に迫ります。

目次


第一章 歴史への扉
第二章 哲学・思想を語る
第三章 人生観
第四章 教師残影
第五章 学問の姿
第六章 母の心象風景
第七章 感受性を磨く
第八章 数学の天才岡潔のこと
第九章 本居宣長
第十章 神々の世界