内容紹介
本書は、母と子で人生を語り合うために、児童にも読めるよう、著者が小・中学校で講演したものをまとめたものである。
突発性脱疽のため、3歳の時に両手両足を切断し、自らをを見世物小屋に売り、さまざまな苦難に遭いながらも、決して人間としての尊厳を失わなかった中村久子氏。
四肢切断のハンディを克服するべく厳しく教育した母の姿。
「生まれ、生きて、生かされる」という悟りの境地に導かれた、全身不随の座古愛子氏との対面。
「三重苦の少女」といわれたヘレン・ケラーとの対面など、感動のエピソードを交えながら、その真摯な一生が語られる。
<目次>
達磨のように
死の断崖に立つ
厳しい教育
見せ物芸人
続く悲運
向上心
座古先生との出会い
生まれて、生きて、生かされる
誇りと厳しさ
ある、ある、ある