内容紹介
『易経』は四書五経の中の一つで、中国最古の書とされ、
主に「時」と「兆し」について言及している。
「易を学べば人生に大過なし」という言葉があるように、
時の変化を知り、禍の兆しを察することにより、
未然に禍を避けることができるといわれている。
本書は『易経』の乾為天という
卦(人生で遭遇すると思われるあらゆる場面とその成り行き)の話を中心に展開される。
人生や会社などがどのように伸びて、どういった場合に没落していくのかを
龍の変遷になぞらえて説明している。
著者は『易経』はまだ学問的な解釈が定まっていないため、
自分なりのイメージをふくらませて読み進めればいいという。
難解だと思われていた易経の魅力と知恵が詰まった1冊である。
目次
第1章 易経の成り立ち
第2章 八卦六十四卦の見方・考え方
第3章 確乎不抜の志を打ち立てる
第4章 大人の出会い、徹底的に学ぶ
第5章 創意工夫によって本物の技を磨く
第6章 洞察力を養い、飛躍の時をうかがう
第7章 社会に大きな恵みをもたらす時
第8章 晩節を汚さないための出処進退
第9章 さまざまな卦が教える生き方の知恵