人生を励ます 太宰治の言葉
本

人生を励ます 太宰治の言葉

童門冬二

1,620円(税込)

208ページ 縦サイズ20cm

978-4884749118

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苦悩の底に明るい光を持つ太宰に迫る

内容紹介

「太宰治の作品のすべて、言葉のすべてが、『励ましの言葉』に変化して伝わってくる」
と語る本誌連載中の童門冬二氏が本書で明らかにするのは、
一般的なイメージと異なり、苦悩の底に〝明るい心”を持つ太宰の姿である。

戦後、人の心と社会の急激な変化にとまどい荒れた生活を送っていた氏は、
太宰の『斜陽』と衝撃的に出合い、「気の遠くなるような感動を受けた」という。
以来氏が落ちこんだ時や、落ちこむ前にいつもつぶやくのが太宰の言葉なのである。

例えば
「まっすぐに歩いて行こう」(『パンドラの匣』)
「微笑もて正義を為せ」(『正義と微笑』)などである。

本書では、その他数々の言葉が引用され、
「太宰の言葉には自分の“善い心”を引き出す力がある」
と説く氏ならではの視点で、解説が加えられている。

人生を深く生きた太宰の言葉が、
不安な現代を生き抜く大きなエネルギーを与えてくれるだろう。

目次


Ⅰ 道化者の苦悩
 太宰治の三つの言葉
「起承転々」という生き方
 含羞にみちた「感動の提供」
“善い心”を掘り起こす
 健全な生活態度
 月光のように明るい心、他
Ⅱ 美しい水脈
 綿で怪我をする弱虫
 不安と恐怖の普遍性
 北原白秋への共感
 白秋と太宰をつなぐ中世歌謡
 雲雀の嘆き
 苦悩の底にある風流心
 学生への忠告
「学生」への温かいまなざし
 テレからの逃避、他
Ⅲ 善い心の発見
 汝を愛し、汝を憎む
 方円の器
 生きていた町へのこだわり
「津軽」の魅力
 ありのままにみた故郷
 弟を語る太宰、他