境野勝悟
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「日本はなぜ『日本』というのか?
日本の国旗はなぜ『日の丸』なのか?」
年間1000万人超が海外に出かけるなど、「国際化」が進んでいる日本人。
しかし、海外で外国人から冒頭のような質問を受けたとき、
正しく答えられる人がいったいどれだけいるだろうか?
同様に、ふだん何気なく使っている「お父さん」「お母さん」という言葉が、
もともとどのような意味を持っているのかということを、知る人は少ない。
著者はかつて、神奈川県の有名私立高校の国語の教師だった。
当時の「外人」校長から、
「『さようなら』の意味は?」と問われて、
「はた?」と窮してしまう。
その意味を確かめることができたのは、10数年後のことだったという。
このように、日本人であるがゆえに、日本的なるものの根源について、
かえってその本来の意味や成り立ちに無自覚なままであることは多い。
そして、そこに込められた意味や成り立ちが、どれほど感動的なことであるか……。
本書に出合えた読者は、日本人として誠に幸運であったといえよう。
本書は、東洋思想家として日本の伝統文化に造詣の深い著者が
「日本のこころの教育」の演題で、
岩手県花巻市の私立花巻東高校の全校生徒を対象に行った講演をもとに構成したものである。
2時間近い講演の間、生徒たちは私語一つ交わさず聞き入っていたという。
その感動を伝える生徒たちの感想文も収録している。
目次
第一部 「日本人のこころ」
「さようなら」の意味は?
「日本人って何?」に答えられない
みんなで仲よく太陽のいのちを生きよう
日本人になったラフカディオ・ハーン
大地・自然がなければ生きていけない、他
第二部 「日本のこころ」
第二部への序
三年生
二年生
一年生