蓮如の遺した教え
大谷暢順
1,650円(税込)
戦国時代、生彩を放っていなかった浄土真宗の、
そのなかでも少数門徒に過ぎなかった本願寺を、
一代にして大教団に作り上げた蓮如は、本願寺中興の祖と呼ばれている。
本願寺門跡である著者は、その蓮如の「知れるところを問う」という言葉を
巡って本書を書き上げた。
つまり、蓮如は「知らないことを問うのはさほど立派ではないが、
知っていることについて問うのは有意義だ」と言う。
東大文学部卒業後、フランスに留学した著者はこの言葉を提げて、
ジャンヌ-ダルクからデカルト、カミュ、
さらには釈尊にまで思索を巡らせる。
そして、蓮如生誕六百年を迎える現代に立ち戻り、慨嘆する。
「近現代は『知らないところを尋ね続けた』数世紀ではなかったか、
そしてそれは豊かさをもたらしたかもしれないが、
同時に自然破壊、憎悪、怨念までも生みはしなかったか」、と。
そんな現代をいかに生きるべきか、
本当の豊かさとはなんであるか、
その答が蓮如の「知れるところを問う」という
言葉の中にあるのではないかと警鐘を鳴らす一冊だ。
一 知れるところを問ふ
二 佛陀の教化
三 今の世を問う
そのなかでも少数門徒に過ぎなかった本願寺を、
一代にして大教団に作り上げた蓮如は、本願寺中興の祖と呼ばれている。
本願寺門跡である著者は、その蓮如の「知れるところを問う」という言葉を
巡って本書を書き上げた。
つまり、蓮如は「知らないことを問うのはさほど立派ではないが、
知っていることについて問うのは有意義だ」と言う。
東大文学部卒業後、フランスに留学した著者はこの言葉を提げて、
ジャンヌ-ダルクからデカルト、カミュ、
さらには釈尊にまで思索を巡らせる。
そして、蓮如生誕六百年を迎える現代に立ち戻り、慨嘆する。
「近現代は『知らないところを尋ね続けた』数世紀ではなかったか、
そしてそれは豊かさをもたらしたかもしれないが、
同時に自然破壊、憎悪、怨念までも生みはしなかったか」、と。
そんな現代をいかに生きるべきか、
本当の豊かさとはなんであるか、
その答が蓮如の「知れるところを問う」という
言葉の中にあるのではないかと警鐘を鳴らす一冊だ。
目次
一 知れるところを問ふ
二 佛陀の教化
三 今の世を問う