内容紹介
「日本資本主義の父」とも称され、
約500の企業および約600の
社会的事業の設立に関与した渋沢栄一。
実業家でありながら、人々を啓蒙すべく
数多くの書物を著したことでも知られています。
その一つが、本書の底本ともなった
『青淵先生訓言集』。
1919年刊、650頁に及ぶ大著には、
千以上もの語録が収録されています。
本書は、その中から日々の指針や糧となる訓言を
366精選した語録集です。
「人と交わるに、己を虚しうするは、
すなわち天意に順うものである」
「余は天に対しても、神に対しても、
自己に幸あれかしと祈ったことはない」
など、渋沢の生き方を象徴する言葉や、
「何事に当るにも全力を傾注せよ。
勤勉精励は、成功の要素である」
「志すことは必ず行わねばならぬ。
行わざる志は、空砲である。無駄花である」
など、実践を重んじた渋沢栄一ならではの言葉が光ります。
百年以上前に刊行された書籍であるにもかかわらず、
そこに収められた言葉はいささかも古びることなく、
むしろ現代を生きる私たちの心に深く響き、
多くの示唆を与えてくれます。
渋沢栄一の入門書としてもおすすめの一冊です。