運命をひらく生き方ノート(約三十年、稲盛和夫氏のもとで学んだこと)
大田嘉仁・著
2,200円(税込)
稲盛和夫氏――たぐいまれな経営手腕と哲学を通じ、
産業界のみならず広く市井の人にまで感化を与えた
日本を代表する経営者です。
京セラ時代には稲盛氏の秘書を務め、
JALが経営危機に陥った際にはともに第一線で再建に携わるなど
約30年間にわたり稲盛氏の側近として薫陶を受けたのが
本書の著者です。
著者は、稲盛氏が常日頃から語っていた言葉や教えを
逐一ノートに書き留めていたといいます。
その数、実に60冊。
稲盛氏に関する書籍は多く出版されていますが、
著者のみが知り得る稲盛氏の実像が
ありありと浮かび上がってくるのが本書の大きな魅力です。
「はじめに」で著者はこう述べます。
「稲盛さんは最初『お前はメモ帳のようなものだ。
便利だから同席させているんだ』と話していたのですが、
途中から『この場で勉強し、大成してほしいから、
お前を同席させているんだ』と言うようになりました。
私が京セラの役員になった頃は
『いつまでも俺の陰に隠れずに、出しゃばれ。
これまで学んだこと、自分で成し遂げたことに
自信をもって、皆に伝えなさい』と
発破をかけられるようにもなりました」
著者ならではの視点でまとめられた稲盛氏の生の言葉と
その解説を読むと、稲盛氏と著者における魂と魂の呼応が感じられ、
より一層、言葉が胸に迫ってきます。
「一言の教訓 重きこと千金」といいますが、
稲盛氏の残した言葉はまさに〝仕事と人生の教科書〟です。
≪目次≫
第1章 いかに生きるか
1 生き方
2 考え方
3 成長の原理
第2章 リーダーのあるべき姿
1 リーダーのあり方
2 リーダーの条件
3 リーダーの役割
4 リーダーの心構え
5 リーダーとして気を付けるべきこと
6 リーダーの最も大切な仕事
第3章 経営の要諦
1 正しい経営をする
2 正しい数字で経営する
3 新しいことを始める
4 事業を成長させる
5 明るい職場を作る
6 大きな愛を持つ
第4章 素晴らしい未来のために
1 明るい未来を信じる
2 善きことを思う
3 心を磨く