ポケット大學(ポケット大学)
伊與田覺
1,100円(税込)
明治・大正期の日本では、『ポケット論語』や『ポケット老子』など
「ポケット」を冠した古典の書物が数多く出版されていました。
当時の日本人はそれらを常に携帯し、自己修養に努めていたのでしょう。
本書は、時代を超え長く読み継がれてきた古典に、
現代の人にも気軽に触れていただく機会を持ってほしいとの願いを込め、
発刊されるポケット古典シリーズの第一弾。
平成9年の刊行以来、版を重ねる『「大学」を素読する』の新装版として、
持ち歩きに便利なポケットサイズとなり、刊行されました。
著者は、7歳から古典に親しみ、満100歳で亡くなる最晩年まで
『論語』の素読に親しんだ碩学・伊與田覺氏。
東洋古典に精通する氏が「最も手近な古典」と語る『大學』は
四書の一つに数えられ、日本でも薪を背負う二宮尊徳の像が
手にしていることで知られています。
本書は立派な人物、すなわち「大人」になるための心得が
段階的に説かれる原文に、初心者向けの解説を加え、
2500年前から読み継がれる教えが分かりやすく紐解かれています。
経営者や幹部など上に立つ人はもちろん、初めて古典を学ぶ人にもおすめしたい一冊です。