内容紹介
本書は日本を代表する国際政治学者が、
この国に迫る危機を前に、その打開策や日本人としての心のあり方を講じる1冊である。
日本経済をゆるがす金融危機、尖閣事件を始めとした近隣諸国との領土問題、
インテリジェンスの脆弱さから予想される国家の衰亡。
震災後の菅政権のお粗末な対応を見るにつけ、
これらの危機管理の甘さは「真のリーダーの不在」が最も大きな要因であると著者はいう。
このような問題に対し、本来、リーダーはどうあるべきか。
本書では、その答えをチャーチルや吉田松陰といった危機を乗り越えてきた
リーダーに求め、「現場に判断を任せ、最後の責任は自分が取る」という
「覚悟」を持ったリーダーの必要性を説いている。
そして、そのようなリーダーは国民がともに
危機を乗り越えようと覚悟した時にこそ生まれると明言。
われわれ国民としても新たな一歩を踏み出すために読んでおきたい。
目次
第一章 大地震と日本の劣化 ~菅政権の政治力を検証する~
第二章 これからやってくる本当の危機
第三章 危機に強いリーダーの条件
第四章 国を支え、守るインテリジェンスの力
第五章 日本甦りへの道
第六章 出でよ! 新しい日本人