内容紹介
『中庸』は孔子の孫である子思によってまとめられた書物である。
『論語』『大学』『孟子』とともに「四書」の一つに数えられ、
儒教の本筋を学ぶことができるテキストとして、
特に中国宋代の儒学者である朱子によって重要視されてきた。
本書では安岡正篤師の高弟である著者が、
『中庸』の中でも特にポイントとなる章を抽出。
『中庸』を読むと「声なき声が聞こえ、形なき形が見えるようになり、
ものの真価が分かるようになる」といわれるが、その真髄を丁寧に解説される。
「『自分はどのような性(特質、個性、使命)を天から与えられているか』
これを知り、自覚することが、実は人が生きていくうえで、
とても大切なことなのです」
人間としてあるべき道を説く古典の中の古典といわれる
『中庸』を学ぶには貴重な一書である。
96歳(当時)の古典の鉄人が語る貴重な講演録をじっくりと味わいたい。
目次
第1講 天の道を学ぶ
第2講 誠を貫く
第3講 至誠をもって生きる
第4講 君子の道を知る