内容紹介
「陽明学」は、中国・明代半ばに活躍した哲人・王陽明が儒教を基礎に、
苦しみと修行の中から生み出した哲学。
孔子に始まった儒教は、「どう生きるか」の学問であるはずなのに、
経典解釈や暗記する学問に変貌し、実生活から離れ、孔子の精神である実践から遠のいてしまった。
そこで儒教に新たな血潮をたぎらせ、生きた学問として花開かせたのが王陽明である。
本書は、上毛新聞の記者をしていた著者が40歳の頃に陽明学と出合い心酔した結果、
多くの人に「陽明学」を理解してもらおうと、分かりやすく解説したもの。
「心即理」や「致良知」「知行合一」「事上磨錬」など、
陽明学を学ぶ上で欠かせない言葉も網羅され、入門書でありながら、
その神髄までが学べる内容となっている。
目次
儒教は孔子にはじまる
徳を養う方法
儒教の根本原理
儒教の花・陽明学
陽明学とは何か
天は人心、人心は天心
良知を詠嘆する
日本陽明学と神ながらの道
陽明学と神ながらの響き合い