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荒井桂(現代語訳)
3,080円(税込)
9784800910516、縦19cm、横13cm、512ページ
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日本の思想史を激震させた山鹿素行の幻の名著
『中朝事実』は吉田松陰をはじめとする維新の志士に影響を与えた書物であり、乃木希典大将が座右の書としたことでも有名だった。その『中朝事実』を著した山鹿素行は江戸初期の儒学者だった。当時、支那は自らを世界の中央に位置する文化国家であるとして「中華」と自称していた。それに対して素行は、日本こそ文化的にも政治的にも中華と呼ばれる存在であるとした。そうして書かれた『中朝事実』は『日本書紀』などの原文を引き、それに対して素行が論評を加えるという体裁になっている。五百㌻を越す大冊だが、その格調高い文章は日本を思う素行の意気が伝わるようだ。 安岡正篤師に私淑する著者は、日本の歴史を正しく知ることで、新たな日本の活路を見出してもらえればと膨大で難解な書物をものにした。激動の国際情勢の中で、国の在り方や国民の意識に思いを致す時、本書を紐解くことは極めて意義深い。>>『山鹿素行「中朝事実」を読む』の特設ページはこちら