子どもの人間力を高める「三字経」
本

子どもの人間力を高める「三字経」

齋藤孝

1,815円(税込)

9784800911247

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漢字三文字で生き方の指針を説いた「寺子屋の教科書」

内容紹介

『三字経』は中国の宋代に作られた、
伝統的な初学者向けの学習書です。
子供たちに漢字三文字で生き方の知恵や教えを説いたもので、
日本でも寺子屋の教科書として広く使用されてきました。

例えば「人が決して忘れてはならない五つの徳」は次のとおり。
「曰仁義/礼智信/此五常/不容紊」
(曰わく仁義 礼智信 此の五常は 容に紊るべからず)

リズムよく音読しながら、人として大事なことを
身につけていくことができます。

人生を何を軸として生きるか。
対人関係で悩んだら。不安や後悔にとらわれたらどうするか。
こうした根本的な問いに『三字経』は端的に答えます。
それは「学ぶ」ことだと。

若い時からしっかり勉強し、社会に役立つ生き方をすること。
それこそが善い生き方なのだと説く『三字経』。

子供たちの人生の指標となるのはもちろん、
大人も自らを強く啓発されることでしょう。


目次


はじめに
第一章  なぜ学ぶのか、何を学ぶのか
   1 習慣が人間をつくっていく
   2 気を散らさずに集中して学ぶ
   3 よい環境に身を置いて継続する
   4 教育には厳しさが必要
   5 学ぶ習慣は幼いうちにしっかり身につける
   6 人の素質は教えられ、学ぶことによって開花する
   7 勉強の前に、まず礼儀がある
   8 「孝弟」を大切にすることが人の絆を強くする
   9 知育よりも徳育を先にする

第二章  自分の居場所を確かめる
   10 世界は数によって支配されている
   11 大きな世界観や宇宙観を持つと得るものがある
   12 人間の社会は三つの綱で結ばれている
   13 四つの季節を繰り返していく、それが人生
   14 東西南北と中央の関係を認識する
    15 宇宙と人間世界の現象を結びつける五行説
   16 人が決して忘れてはならない五つの徳
   17 人間は穀物と家畜によって生かされている
   18 自分自身の感情を知ることは大事なこと
   19 音楽には気持ちや場を整える力がある
   20 つながりの中で生きるのが人間の基本
   21 人間関係を円滑にするために大切な十の徳

第三章  先人が教える学びの工夫
   22 歴史の出来事を今につなげて読み、考える
   23 本を読むと人格のレベルが上がる
   24 学問を身につけるために先生について学ぶ
   25 仕事をしながらでも学び続ける
   26 工夫努力をして学ぶ姿勢が大切
   27 勉強は自ら進んで努力をしてやるもの
   28 どんなに苦しい環境にいても勉強はできる
   29 寸暇を惜しんで学ぶ

第四章  学んでこそ人は輝く
   30 学問はなるべく早いうちから始めたほうがいい
   31 学問を志せばいくつになっても人の役に立てる
   32 学び始める年齢は七、八歳がちょうどいい
   33 美的感覚を育てることが脳の発達を促す
   34 若くとも才能があればやっていける
   35 学ばなければ人はなんの役にも立たない
   36 名声を得ることを目標とするのは素晴らしい生き方
   37 子どもに遺すのならお金ではなく教育を
   38  日本人が伝えていくべき勤勉の伝統

附 録  『三字経』その他の項目
     おわりに 
    『三字経』素読用読み下し文・原文