内容紹介
自転車一台の行商からイエローハットを創業し、一部上場企業にまで発展させた鍵山秀三郎氏。創業時に始めた掃除運動は五十年以上に及び、いまや国内のみならず、海外にも広がっています。
本書はその鍵山氏が人生の原理や仕事の極意について述べた言葉を百個精選した語録集です。
「だれにでもできる簡単なことを、だれにもできないほど続けてきた」
「微差の積み重ねが大差となり絶対差となる」
「人が見捨てたものの中に宝の山がある」
など“凡事徹底”という信念を貫いてきた鍵山氏ならではの人生哲学が凝縮されています。含蓄ある言葉に「試練」「成長」「指導者の条件」などの見出しがつき、様々な状況や立場に応じて示唆を得ることができるでしょう。
十年偉大なり。二十年畏るべし。三十年にして歴史になる――。本書にも紹介された言葉の重みを氏の歩みと重ねて実感する一書です。
◆鍵山語録◆
「やっておいてよかった」
「やっておけばよかった」
僅か二文字の違いだけれども、
その差はどこまでも大きい
小さなことに感動できる人、
小さなことに喜べる人、
感謝できる人ほど幸せだと思います。
感謝こそ人生を潤す花だと思うのです
私は失敗や予期せぬことから起きた
事態についてはたとえそれが
大きなことであっても怒らない。
しかし、わかっていてやったり、
怠ったりすることには、
小さなことであっても
ものすごく厳しい態度で臨む。
それから感情では物事を決めない。
これが私の持っている尺度です。
◆目次◆
第1章 信念の力
第2章 平凡を極める
第3章 原理原則に従う
第4章 仕事の極意
第5章 人生の大則
◆著者略歴◆
鍵山秀三郎(かぎやま・ひでさぶろう)昭和8年東京都生まれ。27年疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。28年デトロイト商会入社。36年ローヤルを創業し社長に就任。平成9年社名をイエローハットに変更。10年同社相談役となり、22年退職。創業以来続けている掃除に多くの人が共鳴し、近年は掃除運動が国内外に広がっている。日本を美しくする会相談役。著書に『凡事徹底』『あとからくる君たちへ伝えたいこと』、共著に『志を継ぐ』(いずれも致知出版社)などがある。