内容紹介
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生涯に一万篇以上もの詩を創作し、多くの人の心に光をともしてきた仏教詩人・坂村真民氏。本書はその講話を聴くために造られたという「朴庵」で氏が14年にわたり行った、講演をまとめた一冊です。
基本的に講演はしないという考えだった氏が唯一、愛好者との交流の場として大切にしてきた「朴庵例会」。10名程度の参加者から始まったこの会は回を追うごとに口コミで評判を呼び、毎月100名以上もの愛好者が全国から集まるようになったといいます。限られた人しか聞くことのできなかった貴重な講話が、生誕110年経ったいま甦ります。
「生かされて生きる」「本当に偉い人」「宇宙のまなざし」「念ずれば花ひらく」の4章から構成。「二度とない人生だから」「なにかわたしにでもできることはないか」など、氏が遺した多くの名詩がそこに込められた想いやエピソードとともに綴られています。
坂村真民記念館館長・西澤孝一氏はあとがきで「日常の真民の『生の気持ちや感情』がそのまま話し言葉で話されている」と語られています。本書を通じて触れる、坂村真民氏の生きた言葉が、深い慈しみとなり心に沁みていくことでしょう。