内容紹介
「念ずれば花ひらく」
このわずか8文字の短い一句から
どんなに大勢の人々が力づけられ
また生きる勇気を与えられてきたことであろうか。
この言葉は、すべて人生の重荷を負う人々の
共通の祈りの言葉となったとさえいえるかもしれない。
平成12年1月に満91歳の誕生日を迎えた著者は、
「大宇宙大和楽」そして「念ずれば花ひらく」の2つの言葉を世に残そうとして、
詩作の道を一念に歩み続けた仏教詩人でもあった。
毎月自ら手作りで発行する個人詩誌『詩国』を
全国1200名の読者に送り続けているのは、
一遍上人の「南無阿弥陀仏決定往生60万人」の大願を
引き継ごうと始めたものだという。
「宗教家には一瞬にして開眼し、開悟し、回心する人がいて、
そういう生き方を強調賛美しますが、
私はそういうタイプや信仰は好みません。
苦労に苦労を重ねた揚げ句達したものがいいです」
と語るこの詩人は、自らも後者のタイプであるに違いない。
本書は、著者が月刊『致知』のインタビューに答えて語ったものを一冊にまとめたもの。
颯声とは、風のさっと吹く音をいう。
その音を宇宙の声として聴こう、と著者は呼びかける。
秋風のように透き通った心で「大宇宙大和楽」のこだまに耳を傾けたい。
目次
念ずれば花ひらく
創造する者は
一念一行
おこたらずつとめよ