内容紹介
抗寄生虫薬「イベルメクチン」の開発により、
世界4億人余を病魔から救った
ノーベル生理学・医学賞受賞者の大村智氏。
多忙な研究活動に従事する一方で、
その該博な知識と豊かな感性をもとに、
多くの文章を綴ってきました。
本書は2023年7月に米寿を迎える氏が、
これまでに発表してきたエッセイや、
雑誌等での対談などを中心に、25編を収録したもの。
「わが人生の原点」
「私の半生を振り返って」
など自らの歩みを辿ったインタビューや、
「夢を持って不動心で生ききる」と題する講話では、
いかに自己を鍛え、磨いていくかという
多くの示唆を得ることができます。
また、「コロナの時代と人類の未来」について綴った章や、
「未来を担う少年達へのメッセージ」の項からは、
自らの得た学びや経験を、次世代へと伝えていこうとする
強い意志が感じられます。
なお、書名は安岡正篤師の言葉
「縁尋機妙 多逢聖因」から採られたもの。
よき人、よき言葉との出逢いを通じ、
運命を拓いてきた著者の生き方こそは、
師の言をそのまま体現するものと言えるでしょう。