内容紹介
松下幸之助について書かれた本は数多いが、
20年間、松下電送の社長職にあった本書の著者は、
おそらく最も長く、最も親しく松下翁の薫陶を受けた弟子の一人であろう。
松下翁の意表を突く質問に著者は戸惑いながら答え、
的外れな答えに対しては容赦ない叱声が飛ぶ。
そして、「木野君、君なあ……」と、おもむろに口を開く松下翁。
そんなやりとりが克明に綴られる。
「欠陥は宝やで」
「困っても困らんこっちゃ」
「1+1=1でなければいけない」
など数々の言葉が松下翁の生前の口調そのままに
最良の伝達者を得て蘇る。
目次
プロローグ
第一章 経営の究極は人間学にある
夢を見た
人間を研究せんといかん
先師に学べ
民需でいこう
欠陥は宝やで、他
第二章 日常会話で経営者教育
事業が成功するときは
戦術は自己流でやったらええ
皇居でお茶を差し上げたいとはいえなかった
リーダーシップの条件
人づくりは植木の手入れと一緒、他
第三章 この一言でヒット商品が生まれた
ドアホーンはこうして生まれた
松下の信用を傷つけないでくれ
他社と同じものをつくるのなら、松下がやる必要はない
悪法は改正すればよい
携帯電話への夢、他
エピローグ