内容紹介
安岡教学の歴史に残る一書が誕生した。
本書が紐解く「光明蔵」は、安岡正篤師が昭和初期に将来を担う真摯な学生のために編んだ小冊子。
終戦までに、数万冊普及したという。
30篇から成るその内容は、孔子、司馬遷、王陽明、道元、吉田松陰などの和漢の古典の名言を安岡師が厳選し、自らの思想の核心となる言葉を添えつつまとめたもの。
全篇を通じて、「いかに生くべきか」という安岡師の教えが伝わってくる。
安岡教学の源泉ともいえる内容でありながら、これまで平易な訳文・解説がなく、現代では読まれる機会が稀有となっていた。
今回、郷学研修所・安岡正篤記念館副理事長兼所長である荒井氏によって、「出典・大意・注釈・解説」が丁寧に付記され、古典に精通せずとも、導かれるようにして安岡教学の真髄を辿ることができるようになった。
人生の糧として、何度も読み返したい。
<目次>
1 開巻語
2 蓼莪
3 道友
4 愛語
5 受任者
6 貧
7 詠史
8 陋室銘
9 憤
10 一心、他