内容紹介
弊社主催の第7回古典活学講座が1冊の本にまとめられた。
テーマは「いかにして人物となるか」。
読者を深遠なる古典の世界に誘うのは、安岡正篤師の高弟にして、7歳から『論語』に学び続ける伊與田覺氏、御年97(当時)。
講義でみせる、その凛とした立ち居振る舞いは圧巻で、氏から漂う風格は講義内容にえも言われぬ深みと広がりを与えてくれている。
本講で取り上げられるのは儒教の祖である孔子、『伝習録』を著した王陽明、そして近江聖人と謳われる中江藤樹の3哲だ。
氏が長年敬愛してやまない人物だけに、その語り口から浮かび上がる3哲の生き方に自然と親しみを覚える。
吾づくりのために、人知れず静々と学び続けてきた氏の源流ともいえる孔子、王陽明、中江藤樹の生き方に、自らの生き方を重ね合わせようとする時、人間学探究への新たなる道が拓けるだろう。
<目次>
第一講 いかにして人物となるか
第二講 孔子、王陽明、中江藤樹の目指したもの
第三講 孔子が説いた人間学
第四講 王陽明の生き方に学ぶ
第五講 中江藤樹の求めたもの
第六講 総括