内容紹介
「富佐江さん、出る杭は打たれるけれど出過ぎた杭は打たれない!」。
恩師から貰ったこの言葉は、人生の軸として筆者の心を強く支えてきました。
本書は、さくら着物工房主宰・鈴木富佐江氏による自叙伝。
幼少期の戦争体験や満州から日本への引き揚げ、中学時代のいじめ、愛する夫の早逝、
子育てと仕事の両立、六十五歳で起こった脳梗塞……。
いくつもの山を越える中で掴んだ「人生を好転させる心の持ち方」を語ります。
脳梗塞の後遺症で満足に着物を着ることができなくなるも、
その不自由さから逆に着想を得て「造りオビ」を考案。
祖先の阿波ルーツ探しに三十回も徳島まで足を運ぶなど、
八十八歳となる現在もパワフルに活躍する日々。
奉仕の心で前進を続ける一人の女性の姿に勇気づけられることでしょう。
ちょっぴり人生に疲れた時、「いつだって人生はこれから!」と前を向く力をくれる
感動の実話です。