内容紹介
戦前は修身の授業や、学校に置かれた銅像などで二宮尊徳の功績は広く知られていたが、現在ではその機会がほとんどない。
尊徳は「人は人道によって生く 人道なければ人間なし」と説く。自然の法則を「天道」、これを正しく認識した上で人力を尽くすことを「人道」と呼んだ。
田んぼが荒れるのは「天道」、毎日耕し、荒らさないようにするのが「人道」である。
尊徳が書物からの学問より、実学を重視したから生まれた思想である。
かつて森信三師は「この尊徳翁という巨人は、日本民族の生んだ最大の思想家にして実践者であります」との言葉を残した。
本書は森師より教えを受けた編者が、崇敬する尊徳の言葉と行動をまとめたもの。