内容紹介
徳川幕府、日本海軍、戦艦大和、織田信長、豊臣家……。
本書は作家・政治史研究家として活躍する著者が
歴史上の偉人や英雄、強大な組織やシステムがなぜ失敗し、
崩壊していったのかを、これまでの歴史書とは
異なる視点から分析し、講義形式で綴ったもの。
上杉鷹山や徳川吉宗ら、名君の意外なつまずき。
信長や長宗我部元親ら、名将たちはなぜ
油断し判断を誤ったのか。
大坂城やマジノ要塞などの完璧なはずの
システムはなぜ崩壊したのか。
日露戦争勝利に隠された失敗の種とは……。
また「もしあなたが、ラスクマンが通商を
求めてきた時の幕府の老中だったらどんな対策を
取ろうと考えますか、通商を認める、認めない?」
などの設問もあり歴史の当事者になったかのような
気持ちで読み進めることができるでしょう。
著者は「"失敗の標本"が歴史には満載であり、
歴史の失敗は、学びの宝庫である」といいます。
歴史上の人物たちが、なぜその時、
そういう判断をしたのかという思考や
方向性を探ることは、ビジネスの世界を
生き抜く上でも有益な学びとなることでしょう。
目次
◎第1講「組織」
(徳川幕府、日本海軍、海軍航空隊、大日本帝国憲法、水戸藩)
◎第2講「指導者」
(松平容保、上杉鷹山、徳川慶喜、近衛文麿、武田勝頼、井伊直弼、高橋是清)
◎第3講「重臣」
(彭徳懐、劉少奇、林彪、周恩来、片桐且元)
◎第4講「勝利」
(エルヴィン・ロンメル、本能寺の変、桶狭間合戦、
日露戦争、長宗我部元親、マジノ要塞、戦艦「大和」、大坂城)
◎第5講「対外関係」
(足利義昭、蒋介石、福島正則、汪兆銘、台湾外交)
◎第6講「経済」
(真空管、元禄時代、徳川吉宗、田沼意次)
◎第7講 失敗を恐れるな
(福島丹波、宮崎繁三郎、駆逐艦「涼月」、「島津の退き口」、
海軍兵学校、二宮尊徳、福田赳夫)