内容紹介
幕末動乱の時代に、 熱と誠の人生を貫いた吉田松陰。
私塾「松下村塾」では多くの志士を育て、
明治維新の先覚者となった松陰は、
僅か三十年の生涯でどのように人格を形成し、
人間力を磨いていったのでしょうか。
本書は、山口県萩市に鎮座する
松陰神社の名誉宮司である著者が、
松陰の霊に仕える中で
「松陰先生の類い稀な思索と行動を
可能な限り多くの人々に伝えたい」
との思いから筆を執った一冊です。
松陰が遺した膨大な著作の中から、
121の言葉を厳選。
17歳の若き松陰の気迫に満ちた文章に始まり、
30歳で死に臨むに至るまで、
その思索と行動の変遷が
臨場感をもって迫ってきます。
学問観、教育観、国家観、人間観、死生観など、
多岐にわたる思索から、志を立て、
人間力を高めるためのヒントが得られることでしょう。
没後160余年――。
松陰の言葉はいまも強く心に響きます。